再び女たちよ！ (26.APR.2012)

再び女たちよ！/ 伊丹十三
久しぶりに読み直した。
本を読むようになって最初の頃に読んだこの本も、数年経って読み返すとその時にわからなかった事がたくさんある事に気づく。何故山口瞳とご祝儀の話で盛り上がっているのか、なんて、後に山口瞳の本を読み耽って詳しく知った事で「なるほどな」と合点がいくワケです。そして最初に読んだ時に無かったであろう「クスっ」が生まれる。

この本は昭和47年5月1日に発行されている。
1972年5月1日。
ぴったり40年前。
この40歳になる本に書かれている事が全く古臭くなくキリっとした哲学書の様な風情なのは、伊丹十三さんの美学からくるのだろうな。こういう人になれないとわかっているので憧れ、そしてもっと彼の本を手にし、言葉を自分の中に入れていきたいと思うんです。


chabe