Friday, March 06, 2009

#65 (6.MAR.2009)


滝への新しい小径 / レイモンド・カーヴァー 村上春樹 訳
2009年版
(定価)

遺作詩集。
全く違う性質のものだけど、やはり「#17ガラスの地球を救え」と「#39国のない男」を思い出してしまう。ガンに冒された作家によるこの遺作には胸が締め付けられる。後半は村上春樹さんも「読むのが辛かった」と書かれているが、その通りで切なかった。それでもこの美しい言葉の配列はどうだ。と。
詩は韻文。という事は翻訳では伝わりきれない事も山ほどあると思うので、原書も読んでみたくなった。僕が想像した単語たちはそこに出てくるのだろうか?
原書とこの村上春樹訳を並べて読みたい。

電車に乗って本を読んでいる時に涙が出そうになったのは初めての経験でした。

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