風立ちぬ (3.APR.2012)
ヴァレリの詩「海辺の墓地」中の一句
「風たちぬ、いざ生きめやも」
ざわざわ
そわそわ
ぶわ〜っ
何か新しい事が生まれるこの時期の春一番。
(春一番と呼ぶには今日の低気圧からくる風は強過ぎるけども)
強い風は春でも夏でも秋でもそわそわするし、わくわくする。
心のどっかをかき乱す。
風が強い日に思い出す曲が2曲あります。
1つはストリート・スライダースの「風が強い日」
もう1つはボ・ガンボス「トンネル抜けて」
「風が強い日」は曲というよりもPVが大好きでした。
「トンネル抜けて」はどこかで観たライブで泣きそうになった憶えがある。汐留PITだったか、豊島公会堂だったか。本当に良い曲。
2曲に共通するのは歌い出しの一行目で、もうその歌の世界に引き込まれてしまうチカラみたいなモノがある事。
そんな事を考えたり、記憶の奥に眠っている曲を引っ張り出して思い出させてくれた春の低気圧、嫌いではないです。そしてそんな日にワザワザ出かける夜遊びには集まってきた者同士のヒソヒソした共犯関係を共有するような独特の雰囲気がうまれる。
そんな瞬間に気づいたバーカウンターが僕は本当に好きなのです。
chabe
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