Friday, February 10, 2012

安もの買いの銭失い (10.FEB.2012)

イタリアのことわざに「うちは安物を買うほど裕福ではない」というのがある。
日本に置き換えると「安もの買いの銭失い」がぴったりでしょうか。

確かに悩んだ末に購入を決めた高価なものはその先ずっと大切に使うように思います。
僕が最近また着ている赤いダッフルコートは英国産のモンゴメリー製で大学生の終わり頃に購入したもうすぐ20年選手。更に今日も使ったグレゴリーのリュックは大学入学と同時に購入した24年モノ。
どちらもレコード買うお金、そして食費とを天秤にかけてエイっ!と購入したものです。

逆にサラっと買ったデイパックは次々に使えなくなっていったし、流行りのラインのコートはいつしか着なくなった。本物の定番ってずっと残る事を長い時間をかけて理解しました。

あ!
でもね、流行りものも好きですよ。勿論。
このTシャツはこの夏だけで着つぶしてやろう!と買ったりする楽しさもファッションや買い物の醍醐味のひとつですよね。

ここまで書いておいてなんですけど、、、
僕は小さな散財をするのが好きです。
「一歩家の外を出たら何か買って帰らないと気が済まない」植草"JJ"甚一さん程ではありませんが、フラっと入った古本屋さんの300円くらいの本とか、なんてことない雑貨屋さんの色が付いたセロテープとか、そういう類いの散財。
まぁ、ズバリ安もの買いの銭失いなんです。実際。
それで、それをすぐ人にあげちゃったりするのも好き。

安物買いとは違いますが、今日はなんとなく帰り道につい寄ってしまう絶好のロケーションにある代々木上原のとても良いセレクトな古本屋さんLOS PAPELOTESさんで2冊買いました。
1つは山口瞳の久々に読み返したくなった本。
もう1つは大好きな編集者である岡本仁さんの新書。

今から、お風呂でめくるのは瞳さんの方です。
岡本さんのはゆっくり読みます。

あ〜、幸せ。

CHABE