Sunday, February 19, 2012

ムルギー詣 (19.FEB.2012)

今週は「ムルギー詣」という言葉が頭のどこかにずっとあったように思う。
風街という単語とセットになって。

川勝正幸さんを送る会で、松本隆さん御本人の口から聞いた「ムルギー詣」という単語にまるで時間が止まったような錯覚に陥った。その日以降、クラっとした目眩と微熱を持ったまま1週間を過ごしたのです。

かつて渋谷の中心だったであろう、道玄坂百軒店。
僕が東京に来た頃は既に廃れてきていたエリアだが、ムルギーはあった。
2012年の今も。

昨日の日記と時代同じく、僕が大学3年になる時の春、1990年の春から109の中のジーパン屋さんでバイトを始めた。そこはいろんなDJやミュージシャンのタマゴ達が働いてる変な職場だったけどバイトをしていた8年間は常に楽しく過ごしたように思う。当時電気グルーヴだった耳夫くんや櫛引彩香さん、更にMARTIN KINOO、クラブスカのDJ、YOSSYもそこで働いていた友達です。一瞬SCAFULL KING/FRONTIER BACKYARDのケンジ君もいた。っていうか僕が忙しくなってヤメる時に替わりに入ったんだっけな?

そこで働いてた時のお昼の選択肢のひとつがムルギーでした。
僕ははっぴいえんどの魅力を知るよりも前にムルギーを詣でてしまっていたのです。

老舗がいまもある喜びを忘れてはいけない。いつそれが無くなってしまうかわからないのです。跡継ぎ問題とか諸々で広島(中の棚)にあったお好み焼き屋、雫が無くなった時は本当に悲しい思いをした。おやっさん、おかみさん元気かなぁ。。。


ムルギー、行ってみて魅力を感じてもらえればと思います。

そんで近所の喜楽やとりかつの事も憶えておいて、いつかそちらにも是非いってみてくださいね。



chabe